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We are the world

  • Posted by: tetsuo.kato
  • 2010年8月30日 11:17
  • reportage

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フィリピンの場末の飲み屋で、この歌を聴く。

ここに勤めるスタッフはこの歌がお気に入りなんだ、とパトリックは僕に語る。彼はこの水タバコ屋のオーナーの兄弟だ。オーナーの兄弟といっても、稼げるわけではないようだ。

場所自体はそこまで悪くないが、客足が多いわけではない。アーティストだというオーナーの趣味の店という側面が強いのだろう。ここ、フィリピンでは、水タバゴ自体がまだ珍しく、また、水タバコを嗜むバックパッカーの多い場所でもないので、長時間滞在するような客はあまり見かけない。

彼は、英語を話すわけではないが、断片的にしか彼の事を理解できないが、この歌をとても気に入ってる事だけはわかる。

 

奇しくも、僕は、ある音楽家であり、起業家でもある女性の取材の直後にこの歌を聴くことになる。

世界は一つだ、できる事をしよう、まずは与える事だ、というメッセージを耳にすると、ふと、自分がいかに小賢しい事を考え、目先の事柄に囚われているか、という事を考えさせられる。

ビジネスモデルだとか、どういうサービスやプロダクトを提供するかだとか、どういう組織を創るべきか、という近視眼的な戦略よりも、彼らが言うように、まずは自ら動き、ある物をシェアをする、という事の方がよっぽど意味があるのではないか、と我に返ったような感情が沸き起こる。

 

せいぜい、彼の稼ぎは月に1万ペソ(約2万円)を越えるか、越えないかといったところのように見える。何も持たない彼らが、この歌を唄い、共感する物があるという事。また、町に漂うこの音楽を聴いていると、むしろ、彼らの方が僕たちよりも共感する所が多いのかもしれないが、そうした環境に身を置くと、ふと、自分は何者なのか、という事を考えさせられる。

僕は音楽家でもないし、芸術家であるわけでもない。僕の本分はあくまで事業であり、経済や市場を通じて、何かできる事があればすべきなのだと思う。

感じて与えることは簡単なのか、難しい事ことなのか、どちらなのか僕にはわからないけれども、子供から老人に至る物乞いが行き交うこの町で、僕がすべき事というのは、僕が持つものを与えるということではなくて、彼らの次につながるような仕事をする事だとおもう。

 

音楽家にとっては、We are the world だったのかもしれないし、戦場カメラマンにとっては、瀕死の負傷者を助けることなく写真を撮り世に伝えることなのかもしれない。

僕らにできる事は、彼らの事を忘れずに事業をする事だと思う。

心は売れないんやねえ

  • Posted by: tetsuo.kato
  • 2010年8月30日 10:16
  • dialogue

フィリピンの場末のカラオケ屋で横に4人連れの兄ちゃんと姉ちゃんがおるんやけれど、みんなええ顔してる。

楽しんでるやなあ、と思う。見た感じ、ホストっぽい兄ちゃんと水商売っやってるぽい姉ちゃんやねんけれど、そこらへんで、引退したようなオッサンが金で買ってる女の子とぜんぜん表情が違うんやよね。隣におる兄ちゃんや姉ちゃんはなんかいきいきしてはって、楽しそうにいちゃいちゃしてはるねん。好きな女や好きな男と居るのは楽しいんやろね。なんか、日本のインターナショナルスクールに外人が紛れ込んだ映画見ながら、ケタケタ笑ってはるわ。

こういうお姉ちゃんが体売ったりしてるのかもしれへんし、こういうお兄ちゃんがお姉ちゃん騙して貢がせてるのかもしれへんし、そんな事は僕の邪推かもしれへんし、金かせぐのも大変やけれど、まー、楽しいことはええことやと思う。

 

金で買われた女の子はなんか見窄らしい顔をしてて、感情を押し殺してるのか、金の為と割り切ってるのかしらんけれど、仮面のような表情をしてはる。

次の日にまたそのカラオケ屋に行ったら、次は欧米人のオッサンがきはって、一人お姉ちゃん連れてはるねん。もー、表情がぜんぜん違って、こっちは笑いをこらえるの辛くて辛くて。まー、オッサンら、えらいふとってて、一人で動けるんかしら、この人、ちゅうような感じで、まー、どこの国でももてへんねんやろうなあという感じ。ほんで、人生何が楽しいのかなあというような感じで歌うたってはる。そんなんに向かって、お姉ちゃん、超営業スマイルしながら、肩触ってみたり、ラブソング歌ってみたりしてはって、健気な商売やなあと思たわ。時間がだいぶんたってから、お、なんか気持ちのこもた歌うたてはる、と思っ時は、失恋ソングやった。

 

こんなん横で見てると、町に行き交う金で体買ってるオッサンら何が楽しいんやろなあと思うわー。

いや、人生楽しないから、こんなとこまで来て女買うわけか。

タイに住んでた友達が、ああいうオッチャンらは自分の国でモテへんから来はんねん、と冷たい一言を放ってたけれど、まあ、そうなんやろなあ。

オーガニックファーム・プエルトプリンセサ

  • Posted by: tetsuo.kato
  • 2010年8月26日 14:56
  • journey

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